「歩くたびにギシギシ鳴る…」フロアー合板の実(さね)同士がこすれて起こる実鳴りは、専門業者を呼ばなくても防止剤ひとつで対処できます。この記事ではDIYで実鳴りを止める手順を実際の写真とともに解説します。
実鳴りとは?
フロアー合板の板と板をつなぐ「実(さね)」部分の隙間や乾燥収縮により、歩くたびに摩擦音が発生します。これが実鳴りです。放置すると悪化しやすいため、早めの対処がおすすめです。
気になる費用は?DIYなら約3,000円
道具をすべて新しく買いそろえた場合の目安です。ゴムハンマーやキッチンペーパーは家にあることも多いので、実際はもっと安く済むケースがほとんどです。
| 品目 | 目安価格 |
|---|---|
| 実鳴り防止剤(60ml) | 約 1,400円〜 |
| ゴムハンマー | 約 550円〜 |
| 養生用マスキングテープ | 約 300円〜 |
| キッチンペーパー | 約 300円〜 |
| 合計 | 約 2,500〜3,000円 |
※2026年7月時点の楽天市場での価格を参考にした目安です。価格は変動します。
範囲の狭い実鳴りであれば、まずはDIYで試してみる価値は十分にあります。
作業手順
※上記リンクは楽天アフィリエイトを利用しています。価格・在庫は変動します。
床鳴り箇所の確認
床の上をゆっくり歩き、ギシギシ・キュッと音が鳴る場所を特定します。踏む位置を少しずつずらしながら、音の出る範囲を正確に把握しましょう。
💡 朝や気温の低い時間帯は木材が収縮して鳴りやすく、特定しやすいです。
養生(マスキングテープ貼り)
実(さね)の目地に沿って、両側の床材にマスキングテープを貼ります。防止剤が床面に広がって汚れるのを防ぐ大切な工程です。目地の際(きわ)ぴったりに貼りましょう。
目地に沿ってマスキングテープを貼る。ゴムハンマーやウェットティッシュ・キッチンペーパーも事前に用意しておくと◎
実鳴り防止剤の注入
実鳴り防止剤のノズルを目地(板と板の継ぎ目)にあて、ゆっくりと流し込みます。一度に大量に出しすぎず、少しずつ丁寧に注入するのがコツです。端から端まで移動しながら注入しましょう。
ノズルを目地に差し込み、少しずつ注入していく
⚠️ 床面にこぼれた場合はすぐに拭き取ってください。固まると除去が難しくなります。
ゴム製ハンマーで叩いて振動させ、奥まで流し込む
防止剤を流し込んだ目地の周辺を、ゴムハンマーで軽く叩きます。振動により防止剤が実の隙間の奥まで浸透・充填されます。「コンコン」程度の軽い力で十分です。
当て布をしながらゴムハンマーで「コンコン」と軽く叩いて防止剤を奥まで浸透させる
💡 強く叩きすぎると床材が傷つきます。当て布をしながら軽くたたくのがポイントです。
養生材剥ぎ取り・拭き取り
はみ出した防止剤をウェットティッシュ・キッチンペーパーでやさしく拭き取ります。次にマスキングテープをゆっくりと剥がし、テープの際に残った防止剤も再度ウェットティッシュ・キッチンペーパーで拭き取ります。乾燥時間(目安:数時間〜半日)が経過したら、歩いて音が止まったか確認しましょう。
はみ出した防止剤をウェットティッシュで丁寧に拭き取る
💡 テープは斜め45度に引くように剥がすと、目地の仕上がりがきれいになります。
⚠️ 乾燥中は踏まないこと。乾燥時間は製品の説明書に従ってください。
使用した実鳴り防止剤

床鳴り止め / 実鳴り防止剤
フロアー合板の実部分に直接注入できるノズル付き。浸透性のある液が実の隙間にゆっくり行き渡り、しっかりなじんで効果を発揮します。DIYで実鳴りを止めるのに最もよく使われる定番商品です。
浸透タイプ ノズル付き
効果はどのくらい持つ?再発したときは
Q. 一度直せばもう鳴りませんか?
実(さね)のこすれが原因の実鳴りであれば、注入した防止剤が隙間に留まっている間は効果が続きます。ただし木材は季節によって伸び縮みするため、乾燥する冬場などに再び軽く鳴りだすことがあります。
Q. また鳴ってきたらどうすれば?
同じ手順でもう一度注入すれば大丈夫です。防止剤は1本で何度か使えるので、残りを保管しておくと安心です。「鳴ったら足す」くらいの気持ちで付き合うのが現実的です。
Q. 何回やっても止まらないのですが…
2〜3回繰り返しても改善しない場合は、実のこすれ以外に原因がある可能性が高いです。次の項目を確認してみてください。
こんなときは業者に相談を
実鳴り防止剤で直せるのは、あくまで「フロアー材どうしのこすれ」が原因のケースです。次のような症状があるときは、床材より下の下地に問題があるサインなので、専門業者に見てもらってください。
- 広い範囲でギシギシ鳴る/部屋のあちこちで音がする
→ 根太(ねだ)や大引きなど、下地の緩みが疑われます - 踏むと床が沈む・たわむ感じがある
→ 下地の劣化や支えの不足が考えられます - 水まわり(洗面所・トイレ・キッチン)の床が鳴る
→ 漏水による下地の腐食の可能性があります。早めの点検を - 床鳴りと同時に、建具の開閉が悪くなった
→ 建物全体の動きが関係していることがあります - 新築・リフォームから日が浅い
→ 施工業者の保証対象になる場合があります。まず施工店へ連絡を
💡 特に最後の「保証期間内」は見落としがちです。ご自分で手を加える前に、まず施工店に連絡してみてください。
この記事のまとめ
- 音の出る箇所を歩いてしっかり特定する
- マスキングテープで養生してから防止剤を注入
- 注入→ゴムハンマーで叩くを数回繰り返す
- はみ出した液を拭き取り、養生材を剥がす
- 乾燥中は踏まないこと
- それでも改善しない場合は専門業者に相談

