はじめに
毎年梅雨時になると、『雨水が樋をオーバーして落ちてくる』とか、『バルコニーの下の部屋に雨漏りしてる』といった連絡がよくあります。原因の多くは樋や排水溝の詰まりです。秋から冬にかけて枯れ葉が舞って樋の排水を塞いでしまう事があります。枯れ葉だけなら大体雨水で流れていきそうなものですが、土ほこりやコケなどが混じるといい感じで固まって排水を塞いでしまう事があります。また、春先にはすずめやハト、ツバメなどの鳥達が子育てのために樋の中に巣を作ってしまう事もあります。
樋が詰まって無いか見分け方
- 近くに山や雑木林・竹藪、高木が無いか確認する(庭木も含む)
- 目視ができる場合は目視で確認、脚立やハシゴを使って安全な状態で確認しましょう(2人以上で行う、無理せず業者に見てもらう)
- バルコニーは簡単に目視できると思いますが、まれにすのこなどを敷いて排水が見えない場合があります、すのこ等をのけて排水溝の状態を確認しましょう。
- 陸屋根のような屋上スペースは枯れ葉やゴミなどが溜まりやすいので特に念入りにチェックしましょう。
- すずめやハト、ツバメが頻繁に出入りしてないか、常に鳴き声が聞こえていないか確認


対策
出来るだけ山や雑木林・竹藪、高木の近くを避けて計画する。とはいってもどうしても避けれない場合は軒樋に枯れ葉ネットなどを取り付けを推奨します。詰まってるかどうか分からない場合は、業者に確認及び除去してもらいましょう。費用は平屋やカーポートで3,000円~10,000円くらい、2階建てで10,000円~30,000円くらいじゃないかと思います。(平屋建て及び2階建てで、脚立やハシゴによる確認・除去作業の場合です、高所作業車や足場を組み立てての確認・除去作業はもう少しかかります。条件によってはハシゴがかけれずドローンによる確認のみなる場合があります)
※崖や隣地(家)が近すぎてハシゴが垂直になってしまう時は、ドローンによる調査を推奨します。もし詰まりが確認されたら足場を組み立てて除去作業になりますが、費用が高額になるので塗り替え工事などのタイミングで除去作業をお願いしたほうがいいです。
まとめ
本格的な梅雨シーズン、台風シーズンになる前に軒樋やバルコニー、陸屋根の排水が詰まっていないか確認をしましょう。自分で確認できない場合は、多少費用は掛かりますが業者にお願いしましょう。カーポートの屋根もよく詰まりますが、カーポートの樋は落とし口の下のキャップを外してつまりを一時的に解消させることが出来ます。
※軒樋やカーポートの樋が詰まっても雨水があふれるのは基本的には外部なので問題が無いですが、バルコニーや陸屋根・箱樋等の排水が詰まると例えオーバーフローがあったとしても、排水能力は劣るのでプール状態になって建物の内部に水が浸入してきます。