
空にただよう雲を見ていた。
始まりも終わりも、わからないまま、
それでも流れてゆく。
形あるものは、かならず崩れ、二つとして同じものはない。
そんな雲を見て、人は名前を付けたがる。
あれは鳥に見える、いや恐竜かな・・・
けれど雲は、そんなことを気にしない。
見られていることにも、名前を付けられたことにも無関心だ。
それは、ただ在るだけで美しいということの証明なのかもしれない。
「変わっていくこと」は、
「失っていくこと」ではなく、
「在り続けること」なのだと、
空はそっと教えてくれる。

赤い羽根と歯ブラシやん!!